本ブログでは牛丼屋のアルバイトの仕事をご紹介しています。今回のテーマは『接客』です。

以前『仕事内容と役割分担』で書いた通り、接客は牛丼屋では『前』のポジションです。ポジションについてまだ読まれていない方は「牛丼屋の仕事内容と役割分担」をお読みください。
目次
- 各牛丼チェーン店別の接客内容
- バイトの研修中は仕事中にフォローがつく
- ピークをやりぬくコツ
各牛丼チェーン店別の接客内容
牛丼屋でアルバイトとして働き始めると、まず最初に接客業務を学びます。これは各牛丼チェーン店共通です。
牛丼屋の特徴といえば『並(盛り)一丁!』の元気な掛け声。掛け声一つで、店内の雰囲気がガラリと変わります。 一番基本的な仕事ですが、一番重要な仕事でもあります。 「何はなくとも、まず笑顔で大きな声を」と教えられるでしょう。

『第16話:強盗事件発生』よりマンガ
接客の主な仕事は『オーダー』と『配膳』ですが、各牛丼チェーン店で仕事の内容が若干違います。
【吉野家】PDT(ポータブルデータターミナル)→会計:レジ 【松屋】オーダー+会計:券売機 【すき屋】オーダー:PDT(ポータブルデータターミナル)→会計:レジ 【なか卵】オーダー+会計:券売機 (※店舗によって実施してないものもあります。)レジが苦手な人は、「券売機の方が楽でいいな」なんて理由で、松屋さんとかをバイトに選ぶ方もいるのですが、一概にそうとは言えないです。
基本的には、半券を回収して配膳するだけなのですが、お昼時(昼ピーク)は一気に10~20人ぐらいを相手にするので、手のひらは半券だらけ・・・テーブルナンバーのついたマグネットで、提供順序を把握するのですが、あせっていると床に落としてなくしてしまったりします。

(そしてパニックになります)
券売機があってもなくても、この昼ピークの忙しさは、きっとどこの牛丼チェーン店でも一緒でしょう。むしろ、これが牛丼屋の仕事の、醍醐味といえるかもしれません。
バイトの研修中は仕事中にフォローがつく
「ああ、じゃあ自分には無理だな」と思うかもしれませんが、安心してください。各チェーン店で違うと思うのですが、牛丼屋では段階的な研修制度を導入しています。
まず、お客さんの少ない時間帯から、マンツーマンの教育係りのもと、仕事を少しずつ覚えます。

『第2話:アルバイト初日』よりマンガ
自他ともに、接客の業務が習得できたと判断したあと、ピーク時間に入店します。その際も、店内が円滑にまわるように、シフトを余分に増やし、フォローできる人をつけます。 フォローなしでピークの時間帯をこなせて、はじめて『研修』がおわります。
だいたい、アルバイトの場合は1ヶ月くらいかけて行います。みんな最初から、機敏に動けるわけではありません。がんばりましょう。
ピーク時をやりぬくコツ】
『習うより慣れよ!』
的なことを、言われますが、実はピーク時をやりぬくコツがあります。
(1)下げ膳を早くする
→テーブルを素早くキレイにすることで、次のお客様の準備に時間がとれます。
(2)常に店内を見渡す
→ピーク時は、回転が早くお客様の出入りが多いです。下げ膳の済んでいない席に、次のお客様が座ってしまうと、オーダー待ちを気づけないことがあるので、人の出入りには充分注意します。
(3)数分先をシミュレーションする
→ある程度働くと、出した商品により、お客様がどの位で食べ終わるかわかるようになります。
例)牛丼なら○○分、定食なら○○分、など。
食べている最中に、洗い場の片付けをし、食べ終わる頃合を見計らって、カウンターに戻り下げ膳をし、次のお客様のオーダーを取ります。『最善』を『最短』で『最速』です。 それでも、ダメなときは『質量のある残像』を覚えてください!

『第3話:牛丼の作り方』よりマンガ
さて、今話した通り、『前』の仕事には、『洗い場』が含まれる時があります。『中』のポジションの仕事ですが、休憩を回した時はシフトが一つ減るので、接客と洗い場を両方やらなくてはなりません。
この時に私は、従業員の方に重々注意して欲しいことが、あるのですが、それは次回の『洗い場』のテーマの時にお話します。

牛丼並盛り+Cセット(キムチ+味噌汁)
(吉野家)