はい。最後は二次創作物の永遠のテーマ「著作権」についてご説明します。正直な所、全ての二次創作物は著作権に引っかかります。では、なぜ二次創作物が黙認されているかというと、二次創作物が「広告塔」になっている背景があるからです。
二次創作は著作権違反。でも大事な広告塔!?
二次創作物を「公式」に許可したことで、成功した事例にボーカロイドの「初音ミク」、ゲームの「東方Project」があげれます。どちらも二次創作が爆発的に拡散され、知名度や人気は世界にまで広がっていきました。
アニメ会社、ゲーム会社もこの拡散力も大いに期待しており、そのため二次創作物を容認している傾向があります。

利益目的はNG!二次創作の著作権ガイドラインを確かめよう。
ただ、二次創作物が利益ばかりを呼ぶものではありません。グッズなどの「キャラクターもの」の二次創作物を大量に販売されてしまった場合、本来グッズ会社や原作者に入るべき収益がなくなってしまいます。
なので、二次創作物を販売する際は、●●円を超えた場合、●●%の利益を原作者に支払わなければならないという義務が発生します。よく言われるネズミの国のキャラクターを使用は、●ッキーは1万円、●ナルドは8千円っといったヤツです。
条件、金額は作品によって異なるようですので、各会社にお問い合わせください。

ちなみに私が二次創作を描かせてもらってる「FGO(Fate / Grand Order)」は明確にガイドラインを出しています。
>>Fate/Grand Order 二次創作に関するガイドライン|Fate/Grand Order 公式サイト(外部サイト)
一応これに抵触しない範囲で活動しているつもりですが、Fate/Grand Orderの略称の「FGO(エフジイオオ)」が2018年12月に商標申請されたことがわかり、当初この記事を書いていたサイト「FGO-MMS」がガイドラインに反する可能性(ドメイン名fgo-mms)がありましたので、念のため閉鎖しました。
また、作品の「ロゴ」は公式を彷彿させてしまうので、原則禁止されております。似せすぎた二次創作物は「模倣品」とみなされ、罰則の対象となりますのでご注意ください。
このあたりの線引きがとても難しいですね・・・。あくまでも二次創作は「趣味」であって、「利益」を目的としないのが前提です。利益を求めるのであれば、二次創作ではなくオリジナルの漫画を描きましょうってことですね。
「二次創作(パロディ)漫画の描き方講座」まとめ
全10回になる「二次創作漫画の描き方講座」はいかがでしたでしょうか?いろいろ注意点を書きましたが、今のところ個人で二次創作物を作成したり、ホームページにアップしても何のおとがめもありません。
ただ、今現在粗悪品を販売するサイトや業者が多々あり、罰則の範囲を広めている傾向があります。いつ、自分の作品が罰則の対象になるかわかりません。周囲の情報に耳を傾けつつ、創作活動に楽しんでください。
それでは、著作権に気を付けて、よい二次創作ライフを!